「妊娠に向けてカラダの調子を整えていきたい」、「妊活におすすめな漢方を知りたい」と悩んではいませんか。
漢方は市販薬でも売られていますが種類もさまざまで、どの漢方が良いか悩んでしまうことも多いと思います。ただ、漢方は、飲む人の体質や症状にあったものを選ぶことが何よりも大切。
この記事では、妊活によく使われる3つの漢方を紹介します。処方を受ける方法も紹介しているのであわせて参考にしてください。
この記事でわかること
- 妊活とは
- 妊活におすすめな3つの漢方
- 妊活におすすめな漢方を手に入れるには
妊活とは
妊活とは、妊娠に向けて体調を整えたり、妊娠の知識をつけるなどの活動です。
妊活というと、基礎体温表をつけたり、排卵しやすい時期の性行為、婦人科での検査などが頭に浮かぶ方が多いと思います。ただ、妊娠したい時期がまだ先でも日頃より体調を整えたり、こちらの記事を読むことも妊活の一部になります。
また、月経不順があったり、月経痛がひどい場合などは、妊娠しにくい原因が隠れていることも。月経に関するトラブルがある場合、早めに検査をすることも大切な妊活の一つです。
妊活におすすめの漢方
妊活におすすめの漢方は、個人の体質や症状に合ったもので人それぞれです!
漢方の考えでは、人間には本来妊娠する力がそなわっているため、不妊は不自然な状態とされています。不自然な状態がカラダの不調としてあらわれるため、漢方で不調を改善して、カラダ全体を整えることを考えます1)。
ただ、体質や症状は個人差があるため、妊娠しづらい背景や原因も人によって変わります。そのため、妊活での漢方は、飲む人の体質や症状にあったものを選ぶことが何よりも大切です。
また、漢方でのカラダは「気、血、水」の3つで構成されていて、気血水の状態が崩れると、カラダに不調があらわれるとされています。
- 気…生命エネルギー。元気・根気・やる気。
- 血…血液や栄養分。うるおいや栄養を運ぶ。
- 水…血液以外の体液。
妊活では、血のトラブルによっておこる症状(月経不順や月経痛など)に効く3つの漢方薬がよく使われます。婦人科の三大漢方薬ともよばれ、ここではどのような人に向いているかも含め詳しく解説します。
- 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
- 加味逍遙散(かみしょうようさん)
- 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
→漢方薬の効果が出るまでの期間を知りたい
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
当帰芍薬散は、虚弱体質で冷え性の方におすすめな漢方です。
「血」の量が不足すると、血の巡りが悪くなり手足が冷えたり、生理が遅れることが考えられています。当帰芍薬散は、手足の血の巡りをよくし、月経トラブルや不妊症などに効果があるとされています2)。
ただ、月経が3ヶ月以上来ないなど生理不順がひどい場合は、漢方薬以外での治療が必要なケースも多いため、婦人科できちんと検査をしましょう。
加味逍遙散(かみしょうようさん)
加味逍遙散は、虚弱体質でイライラや不安など原因が分からない心身の不調や月経不順などに効果があります3)。
なお、逍遙(しょうよう)とは、中国語で「ゆっくりする」ことを意味します。
妊活でストレスをかかえる方も少なくないため、気分がすっきりしないような「気」にトラブルがあるときに加味逍遙散がおすすめです。また、「血」が滞っているときにもよいとされています。
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
桂枝茯苓丸は、がっしりした体格な人向けで、のぼせや下半身の冷え、月経痛などへの効果があります4)。
血の流れが滞ると上半身は熱く、下半身は冷えるといったような冷えのぼせの症状や生理痛がでるとされます。桂枝茯苓丸は、滞った血の流れを良くし、結果的に妊活にも良い影響を与えることが考えられています。
ただし、月経痛が重い場合は、不妊の原因になる可能性がある子宮筋腫や子宮内膜症などの病気が隠れていることも。そのため、月経の量が多かったり、月経痛がひどい方は、婦人科で同時に検査することがおすすめです。
妊活におすすめの漢方を手に入れるには
妊活でおすすめの漢方を選ぶ上で大切なのは、個人の症状や体質にあったものを選ぶこと。
漢方はドラッグストアでも買うことはできますが、医師や薬剤師に相談して自分にあったものを選んでもらうのがおすすめです。ここでは、2つの処方を受ける方法を紹介します。
病院で受診して処方を受ける
婦人科や漢方外来などで処方を受ける方法です。
病院で受診して処方を受けるメリットは、同時に検査や漢方薬以外の治療も受けられることです。妊娠しづらい原因には、卵管のつまりやホルモンの異常などはっきりしたものもあり、その場合は原因にあった漢方薬以外での治療が必要になります。
そのため、妊娠しづらい原因がある場合は、漢方薬以外の治療を優先もしくは組み合わせた方が効果的です。
医師監修の問診をLINEで無料で受けられます
ネットでも、婦人科医や薬剤師に相談して、自分に合った漢方薬を購入することができます。
病院へは行きたいものの、なかなか時間がとれない、市販薬だと自分にあった漢方薬が分からないといった方も多いと思います。そのような時は、いつでも購入可能で便利なネット購入がおすすめです。
医師監修の問診をLINEで無料で受けられ、自分に合う漢方薬を簡単に手に入れることができるサービスがあるため、気になる人はぜひ探してみてください。
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まとめ
この記事では、妊活でおすすめな3つの漢方薬と処方を受ける方法を2つ紹介しました。ポイントをまとめると下記の5点です。
- 妊活とは妊娠に向けて体調を整えたり、妊娠の知識をつけるなどの活動
- 当帰芍薬散は、虚弱体質で冷え性の方におすすめ
- 加味逍遙散は、虚弱体質でイライラや不安などの心身の不調や月経不順などに効果がある
- 桂枝茯苓丸は、がっしりした体格な人向けで、のぼせや下半身の冷え、月経痛などによい
- 医師や薬剤師に相談して自分にあった漢方薬を選んでもらうのがおすすめ
今回は妊活でよく使われる3つの漢方を紹介しました。ただ、漢方は自分の体質や症状にあったものを選ぶことが大切で、今回紹介した漢方薬以外のものがあっている場合もあります。
自分に合った妊活におすすめな漢方が気になる人は、婦人科で相談したり、ネットでの購入もぜひ検討してみてくださいね。
参考文献
1) 新井信.わが家の漢方百科.2017 https://www.tokaiedu.co.jp/kamome/booksdet.php?i=10
2) 株式会社ツムラ.当帰芍薬散エキス顆粒(医療用).2014 https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/5200111D1076_1_11/
3) 株式会社ツムラ.加味逍遙散エキス顆粒(医療用).2018 https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/5200017D1083_1_12/
4) 株式会社ツムラ.桂枝茯苓丸エキス顆粒(医療用).2007 https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/5200038D1093_1_11/