「そろそろ子供がほしいけど、妊娠前にはどんなことをしておけばよいかな?」 と思っている方は必見です。 この記事は、妊娠前にやるべき検査や知っておきたい知識をリストアップしている内容になっています。 妊活中の方は最後まで、ぜひ一読して参考にして下さい。
この記事でわかること
- 妊娠前に必ずしておきたい4選
- 妊娠前にできるだけしておきたい4選
- 男性のプレコンセプションケア
妊娠前にやるべきこととは
妊娠前には必ずやっておきたいこと、できればしておきたいことがいくつかあります。 いざ妊娠した時に、妊娠中のママそして赤ちゃんの健やかな成長のためにも、妊娠前から知っておきたい知識をチェックすることはとても大切です。
妊娠前にやることリストをここで一つずつチェックしていきましょう!
- 自分の月経周期や基礎体温を知っておく
- 妊娠前に受けておきたい検査をする
- 風疹の予防接種をする
- 禁煙やアルコール摂取の制限
- 健康維持に対する意識を変えておく
- 妊娠する前に心の準備をしておく
- 妊娠後の子育て環境を考える
- 妊娠中の服薬や食事の知識を知っておく
- 男性のプレコンセプションケアを意識する
妊娠前に必ずしておきたいこと
妊娠前にやることで特に大切なのは、妊娠の経過や赤ちゃんに影響を与える可能性がある病気や習慣があるかどうかを確認することです。
いざ妊娠してからやっておけばよかった・・と後悔しないためにもまず、はじめに妊娠前に必ずしておきたいこと4つをチェックしましょう!
自分の月経周期や基礎体温を知っておく
自分の月経周期や基礎体温を知っておくと妊娠に早く気づくことができ、医療機関で適切な対応を受けられるメリットがあります。
妊娠をすると、月経の遅れと基礎体温の高温期が2週間続くといった妊娠のサインが現れます。自分の月経周期や普段から基礎体温をつけていると、妊娠のサインに早めに気づくことができます。
月経予定日の約1週間後を目安に妊娠検査薬を行って、陽性が出た場合は早めに医療機関へ受診しましょう1)。
中には異所性(子宮外)妊娠など放置していると命に関わるような異常な妊娠の場合もあるため、早めに受診して適切な対応を受けることが大切です。
妊娠前の検査
妊娠前に受けておきたい検査は、自分が健康な状態であるか、妊娠の経過や赤ちゃんに影響を与える病気について調べるものです。
〜妊娠前にしておくべき検査〜
- ガン検診(子宮頸がん、乳がん検診)
- 性病の検査
- 子宮や卵巣のエコー検査
- 糖尿病や脂質異常症、肝・腎機能や心臓、甲状腺の検査など
予防接種
風疹抗体がない方は、妊娠前に風疹の予防接種を必ず受けましょう!
妊娠中、風疹にかかると赤ちゃんの病気につながったり、流産や死産などが起こる可能性があることが分かっています。悲しい結果にならないためにも、風疹の抗体がない方は妊娠前の予防接種がすすめられています。
また、風疹の予防接種後は2ヶ月程度妊娠を避ける注意も必要になります。妊娠を早めにしたい方は、まず風疹の予防接種を受けておきましょう。
禁煙やアルコール飲料摂取の抑制
妊娠中の喫煙やアルコールは赤ちゃんの発達に影響する可能性があります。 喫煙によって、早産や赤ちゃんの発育が遅れたり低体重で産まれてしまうことがあります。
また、妊娠中の飲酒も低体重で産まれたり、脳に障害がでる可能性もあるといわれています。 そのため、妊娠中は禁煙と禁酒する必要がでてきます。ただ、喫煙や飲酒の習慣はすぐに辞められないといった方も多いです。
健康のためにも妊娠前からぜひ、禁煙と飲酒を控えることは意識しておきましょう。
妊娠前にできるだけしておきたいこと
妊娠中はいつもの体や精神状態とは異なるため、ちょっとしたことでも不安になってしまいがち。
そこで、妊娠前にできるだけ予備知識があると、いざ妊娠した時に焦ったり、不安を減らせます。
妊娠後に心配することや慌てることがないよう、妊娠前にできるだけしておきたい4つのこともぜひ確認しておきましょう!
健康維持に対する意識を変えておく
妊娠中は食事や体重維持などの管理が大事になるため、妊娠前から健康維持に対する意識を変えておきましょう。
とくに若い女性にはやせている方が多く、エネルギーや栄養不足が心配されています。そのため、妊娠前からバランスのよい健康的な食事を意識することが大切とされています。
中でも妊娠前からぜひ積極的に摂っておきたい「葉酸」というビタミンがあります。葉酸は赤ちゃんの先天異常の予防につながるといわれていて、妊娠前からの摂取がすすめられています2)。葉酸は緑黄色野菜などに多く含まれますが、必要な量を確実に摂るためにはサプリメントがおすすめです。
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妊娠した時に必要な栄養素やおすすめの食事を解説
妊娠した時に向けて心の準備をしておこう
妊娠をしたときのシュミレーションをあらかじめしておくと、いざ妊娠した時も焦ることがありません。
妊娠中は体の大きな変化があり、中にはつわりなどの体調不良が起こることも多いです。 とくに働いている方だと職場環境に影響がでる可能性もあります。
体の変化を受け入れる気持ち、誰に報告するのか、いつ伝えるのか(安定期に入ってからなど)もあらかじめ考えておくことが大切です。
妊娠後の服薬や食事の知識を身につける
妊娠中は、飲まない方がよい薬や食べ物もあるので妊娠前にあらかじめ確認しておきましょう!
〜妊娠中に避けるべき食べ物3)4)〜
- ナチュラルチーズ(加熱殺菌していないもの)、肉や魚のパテ、スモークサーモン
- 生ハム、サラミ
- レアステーキ、馬刺し、ユッケ、鳥刺しなどの火が通ってない生肉
- 生乳
- キンメダイ、マカジキ、本マグロなどの水銀が含まれる魚(食べる量に注意)
妊娠したら、かかりつけの産婦人科で改めて妊娠中の薬や食べ物について確認してください。
妊娠後の子育て環境を考える
当たり前ですが、妊娠はゴールではなく大切なのは妊娠・出産後の子育てです。
働いている方だと、保育園にいれて働くのかもしくは仕事を辞めて育児に専念したいなど、その選択肢はそれぞれです。
また実家から遠方に住んでいるなど、子育ての環境は人によって大きくかわります。 そのため、子育てはパートナーからの協力もとても大切です。
妊娠前から夫婦で子育て環境の意識をすり合わせるための話し合いもおすすめです。
男性もプレコンセプションケアを意識しよう
妊娠や出産は女性が主体になることが多いですが、一人では妊娠できずパートナーである男性が必要です。
そのため、妊活はパートナーのプレコンセプションケアもとても重要になってきます。
まず、自分自身の精子の状態を確認するための精子検査は必須です。
喫煙や過度な飲酒は精子の質を落とす可能性が示唆されているので控えることをおすすめします。
また、妊娠中については例えば男性が性感染症にかかっていたり、風疹の抗体がない場合は男性側から女性に感染してしまう可能性もあります。
禁煙や風疹の予防接種、性感染症の検査などはパートナーの男性も一緒に受けることがおすすめです。
無事に出産した後、元気に子育てするためにも日頃より健康チェックしておきましょう。
まとめ
この記事では、妊娠前にやるべき検査や知っておきたい知識をリストアップして紹介しました。 妊活中の方だと、妊娠が目的になってしまうことが多いです。
一番はじめにしてほしいことは、自分が健康な状態なのか、妊娠の経過や赤ちゃんに影響を与える可能性がある病気や習慣がないかのチェックです。
また、妊娠はパートナーがいるからこそできるものになります。
これから妊娠を希望する方は、この記事を参考にして、ぜひパートナーと一緒に妊娠前にすべきことをチェックしてくださいね。
参考文献
1) 株式会社アラクス.チェックワン添付文書平成20年 https://www.arax.co.jp/seihin/files/ippan/11_c1.pdf
2) 厚生労働省.妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針.令和3年 https://www.mhlw.go.jp/content/000776926.pdf
3) 厚生労働省.これからママにあるあなたへ食べ物について知っておいてほしいこと https://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/dl/ninpu.pdf
4) 厚生労働省.これからママになるあなたへ お魚について知っておいてほしいこと https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/i</a>yaku/syoku-anzen/suigin/dl/100601-1.pdf