妊活をしている女性のなかには、妊娠確率を上げるために行為後にできることはないかと考えている人もいるのではないでしょうか。色々調べると行為後に妊娠確率を上げる方法はいくつか出てきますが、なかには医学的な根拠が無いものもあります。
そこで今回は行為後に妊娠確率を上げる方法や正しい知識・情報を紹介します。妊活をしている人は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- 行為後に妊娠確率を上げる方法や注意点について
- 健康的な生活習慣や適度な運動が妊娠確率に与える影響について
- 食事や禁煙・アルコールが妊娠確率に及ぼす影響や注意点
- 妊活中のホルモン検査キットの活用方法とそのメリット
行為後に妊娠確率を上げる方法とは
行為後の「妊娠確率を上げる方法」や「妊娠しやすい体勢」を調べるとたくさん出てきます。 よく言われているのは、「足を上げて寝ると良い」「射精後は腰を上げてしばらく安静にしていると良い」「膣から精子を出さないようにすると良い」などです。 しかし、これらは医学的な根拠があるわけではなく、妊娠確率の上昇に影響があるかどうかは解明されていません。 行為後に妊娠確率を上げる方法について、正しい知識・情報を次の章で紹介しますので、ぜひ頭に入れておきましょう。
正しい知識を身につける|行為にまつわる妊娠確率を上げる方法
ここでは、妊娠確率の高いタイミングや行為後の体勢など、妊娠確率を上げる方法を解説します。 もちろん、100%妊娠できる保証があるわけではありませんが、日頃から意識することで少しでも妊娠確率を上げられます。 妊活をしている方はぜひ参考にしてみてください。
①妊娠確率の高い日である「排卵日前」を狙う
一番妊娠しやすい日は、排卵日の2日前と排卵日の前日です。そのため、排卵日の3日前から1~2日おきに性交渉をすると妊娠確率が上がると言われています。
これは受精できるのが卵子は排卵してから24時間、精子は子宮に入ってから48時間と寿命が異なるためです。1~2日おきに性交渉を行うことで、常に子宮内に受精可能な精子が生存している状態になるため、受精する可能性が高くなります。
排卵日は基礎体温をつけることで予測できますが、あくまでも予測になるため、より正確な排卵日が知りたい場合は、産婦人科やクリニックに相談してみてください。
病院に行く暇がないといった方は、排卵日検査薬を使ってみるものおすすめです。
②過度の禁欲はしなくてOK|新鮮な精子×回数で狙う
妊娠確率を上げたいのであれば、1日は禁欲をしましょう。精子は毎日作られるものの、禁欲0日で毎日性交渉をすると、精子の運動率が下がると言われています。逆に禁欲期間が長いと死んだ精子も含まれてしまうので、精子の質は悪くなります。
当然、新鮮な精子の方が妊娠しやすくなるので、禁欲はしないでなるべく性交渉の頻度を増やすように意識してみてください。
③1日に何度も行為をするよりも行為の日数そのものを増やす
「妊娠しやすくなるためには1日に何回もする?」と思っている人もいるかと思いますが、1日に何回も性交渉をするよりも、性交渉の日数そのものを増やす方が妊娠確率が上がる可能性があります。
先程も述べたように卵子と精子の寿命は異なり、妊娠確率を上げるためには子宮内に常に受精可能な精子が生存していることが大切です。1日に何回か性交渉を行ったとしても子宮内の精子の寿命は変わらないので、それよりも日数そのものを増やし、子宮内に常に受精可能な精子が生存している状態をキープしましょう。
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妊活の基本!排卵日から妊娠しやすい時期を予測するタイミング法とは?
④体位や行為後の体勢は自由
性交渉中の体位や行為後の体勢は自由です。先程も述べたように「行為後は腰を上げて安静にするとよい」や「妊娠しやすい体位がある」など色々な噂がありますが、どれも医学的な根拠があるわけではありません。
体位や行為後の体勢と妊娠確率は、特に関係が無いと言われています。妊娠確率を上げたいのであれば体位や行為後の体勢は気にせず、性交渉をする日数を増やすよう意識しましょう。
⑤男女ともに健康的な生活を送る
行為後に限らず妊娠を望む男女が健康的な生活を送ることは、妊娠確率を上げるために重要です。 バランスの取れた食事、適度な運動、睡眠の質に気をつけることで妊娠に向け身体をよい状態に保つことができます。
また、喫煙や飲酒などの不健康な習慣を改善することも重要です。 男性の健康状態も妊娠に影響を与えることがあります。適度な運動や栄養バランスの摂取、ストレス管理を行うことで精子の質を上げることができます。
痩せすぎ・肥満
妊娠確率を上げるためには、体重管理が重要です。過度な痩せや肥満は、妊娠に悪影響を及ぼす可能性があります。
痩せすぎの場合、十分な栄養を摂取できず、月経の乱れ排卵がうまくいかなくなることがあります。また、痩せすぎの場合早産が増えるなど妊娠中にも悪影響がでます。 一方、肥満の場合も妊娠に悪影響を及ぼすことがあります。肥満はホルモンバランスの乱れや排卵の乱れを引き起こし、妊娠力を低下させます。また、妊娠糖尿病や妊娠高血圧など妊娠合併症のリスクを高めます。
適度な体重を維持するためには、バランスの取れた食事と適度な運動、必要に応じて医師や栄養士の指導を受けることが重要です。
食生活
食生活は妊娠確率に影響を与える重要な要素です。妊娠率を上げる食事としては野菜や豆類、魚、植物性の油を多く摂る地中海式の食事が有名です。また良質な油を摂ることも妊娠率を上げると報告されています。
例えばオメガ-3脂肪酸の摂取は妊娠率の向上と関連がある一方、加工食品などに含まれるトランス脂肪酸の摂取量が多いと不妊のリスクが高まると報告されています。オメガ-3脂肪酸は青魚(サバ、マグロ、サーモンなど)や、アマニ油やチアシード、えごま油、くるみ、大豆などの食品に多く含まれていますので、積極的に食事に取り入れましょう。
運動
適度な運動は体脂肪の割合を減らし、ホルモンバランスを整えるほか、ストレス軽減や心身のリラックス促進にも役立ち、妊娠率を上げると報告されています。研究によると、BMIに関わらず全ての女性において適度な運動が妊孕性(妊娠をする能力)を向上させることが示されています。
ただし、過度な運動やトレーニングは妊娠率に悪影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。適度な運動の目安は、個人の体力や健康状態によって変わりますが、30分程度のランニングや、エアロビクスなどの有酸素運動、水泳やヨガ、ピラティスなどストレッチを取り入れたものがよいでしょう。
アルコール・禁煙
アルコールの摂りすぎや喫煙は妊娠率に悪影響を及ぼす要素です。喫煙は卵子や子宮内膜の質を低下させ、排卵や受精、着床に問題を引き起こす可能性があり、またアルコールの過度の摂取は卵子の質や受精卵の発育に悪影響を与え、体外受精の妊娠率を低下させることが報告されています。
⑥ストレスになる行為の強制はダメ
ストレスは妊娠確率を下げる可能性があるので、ストレスはなるべく溜めないようにしましょう。妊娠確率を上げるために性交渉を義務化すると、男性はストレスを感じ性交渉そのものが最後までできなくなる可能性があります。
「毎日性交渉をしないといけない」「月経後何日目を目安に性交渉をしないといけない」など回数や計画にしばられてしまうと、プレッシャーやストレスから性交渉の成功率が下がり、結果として妊娠確率を下げる要因となる可能性があるので注意しましょう。
妊娠を考えている方は、自宅でできる「ホルモン検査キット」もおすすめ
妊娠を考えている方は、canvasのホルモン検査キットで身体の状態を調べてみるのもおすすめです。 妊娠・妊活におすすめの検査キットは以下の2種類があります。- Women’s Fertility Check(ブライダルチェック)
- AMH Check (卵巣年齢)
Women’s Fertility Check(ブライダルチェック)
妊娠を望んでいる人や妊娠に向けて自分の体の状態を知りたい人におすすめの検査キットです。 妊娠するためには生活習慣を整えたり、妊娠しやすい体づくりを行うことは大切です。 しかし、女性ホルモンの分泌についてはホルモン検査でしか知ることはできません。 Women’s Fertility Checkでは、「排卵、卵子の残数、妊娠」に関連したホルモンバランスを知ることができるため、妊活に役立ちます。
canvasの検査キットはこちら。
AMH Check (卵巣年齢)
妊活や不妊治療を始めるタイミングを考えておきたい人や不妊治療をいつまで続けられるのかを知りたい人におすすめの検査キットです。 卵胞から分泌されるAMHの数値を測定すると、卵巣内に残っている卵子の数を予測したり、卵巣年齢をセルフチェックすることが可能です。
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簡単3ステップ|canvasの自宅でできるホルモン検査キット
canvasのホルモン検査キットの流れは、以下のたった3ステップ。
- 1.検査キットを注文する
- 2.自宅に届いたキットで採血をしてポストへ投函
- 3.結果をウェブページで確認する
医療機関を受診しなくても自宅で簡単にホルモン検査ができるので、「忙しくて病院へ行く時間を作れない方」や、「産婦人科の受診はハードルが高い」など何らかの理由で病院へ行けない方におすすめです。
まとめ
妊活をしていると、妊娠確率を上げようと色々と試してみたくなるものです。妊娠確率を上げる方法を調べると色々と出てきますが、その中には医学的根拠が無いものも多く含まれています。
今回紹介した「妊娠確率が高い排卵日前を狙う」「性交渉の回数を増やす」「男女ともに健康的な生活を送る」など行為後の正しい知識を身につけ、妊娠確率を上げれるよう心がけてみましょう。
もし妊活中に不安なことや心配なことがあったら、一人で悩まずに産婦人科やクリニックを受診することも検討してみてください。