2023.08.20

肩こりや疲れやすさはプレ更年期のサイン？【canvasファクトブック】

この記事の監修者

前田裕斗

産婦人科専門医

経歴

2013年3月　東京大学医学部医学科卒業
2015年3月　川崎市立川崎病院にて初期臨床研修修了
2015年4月　神戸市立医療センター中央市民病院産婦人科専攻医
2018年4月　国立成育医療研究センター産科フェロー
2018年10月　日本産科婦人科学会産婦人科専門医取得
2021年4月　東京医科歯科大学国際健康推進医学分野博士課程在学

最近疲れやすい、肩こりや頭痛、めまいが強い、冷えが気になる…「でも更年期にはまだ早いし、病院に行くほどじゃない」そう思ってませんか？その疲れやすさ、プレ更年期のせいかもしれません。自宅でできるホルモン検査canvasをご利用いただいた方のホルモン数値と症状などの結果を更年期の観点からまとめた「canvas更年期ファクトブック」の結果からわかったプレ更年期の新事実を紹介します。1)

自宅で測るホルモン検査canvasについて

canvasは、女性の健康に関わるホルモンを自宅で検査できるサービスです。頭痛、めまい、動悸、いらいらなど辛い症状が出ても、これまで病院でしかホルモン検査ができませんでした。canvasなら、気になる体調がホルモンの異常によるものか自宅で手軽に検査することができます。

この記事でわかること

プレ更年期とはどういう状態を指すのか
プレ更年期に入ると出やすい症状は何か
自分のホルモン状態を把握しておく方法

プレ更年期のホルモンの状態

そもそもホルモンとは何？

ホルモンは、簡単に言うと体が指令を伝えるためのメッセンジャーのようなものです。例えば女性ホルモンのエストロゲンは、卵巣から出て肌を健康に保ち、骨を強くするための指令を出します。ホルモンは脳や甲状腺など色々な部位から出ていて、バランスを保ちながら体調を整えています。

プレ更年期とは

３０-４０代の時期に更年期のような症状が出ることがあり、更年期の時期よりも少し早いことから一般的に「プレ更年期」と呼ばれます。プレ更年期の時期に入ると卵巣機能の低下から女性ホルモンの乱れや自律神経の乱れが起こりやすくなります。その状態で一時的な乱れが生じることで更年期のような症状が表れます。2)

疲れやすい、肩こりがつらいだけでもプレ更年期の可能性が

プレ更年期にはどんな症状が出やすくなるのでしょうか？canvasをご利用いただいた方のホルモン数値と症状などの結果を更年期の観点からまとめた「更年期ファクトブック」によれば、プレ更年期の女性では疲れやすい、肩こり・腰痛が強いといった自律神経の乱れから来る症状が出やすいことがわかりました。この結果から、疲れやすい、肩こりがつらいなどのちょっとした症状があるだけでもプレ更年期に入っている可能性があることがわかります。

プレ更年期を気にしたほうが良い人は？どうやって検査をする？

妊活のためにも一度ホルモン検査を受けるのがおすすめ

プレ更年期は女性ホルモンの低下、つまり卵巣機能の低下が本格的に起こる前の状態ですので、まだまだ妊娠が望める状態と言えます。しかし、中には生まれ持った卵子の数が少なく、プレ更年期の年代から本格的に卵巣機能が低下し始めている人もいます。3)妊活に取り組むべきタイミングを知るためにも、気になる症状を感じたら一度婦人科受診やホルモン検査で自身の状態を把握しておくことをおすすめします。

ご自愛のためにも自分のホルモン状態を把握しておこう

ホルモンの状態は妊活だけではなく、日頃の体調やパフォーマンスにも大きく関わります。産後の育児疲れや、３０代後半になってから仕事の疲れを強く感じている方も、プレ更年期の影響を受けているかもしれません。本格的な更年期、ホルモンの乱れが訪れる前に、ホルモン検査をして食事や運動、生活習慣などのセルフケアを見直すきっかけにしましょう。

自宅でできるホルモン検査

プレ更年期が気になったら、婦人科受診またはホルモン検査をおすすめします。canvasなら、医療機関を受信せず、自宅で産婦人科専門医監修のホルモン検査を受けられます。

canvasでは目的に合わせて３つのキットをご用意しています。

canvasブライダルチェックでは妊娠にかかわる女性ホルモンや排卵に関係するホルモンに加え、卵子の残り数（卵巣年齢）がわかるAMH(アンチミュラー管ホルモン)、多すぎたり少なすぎたりすると更年期のような症状を引き起こし、流産・早産のリスクにも関係する甲状腺ホルモンの状態を総合的にチェックできます。

canvas更年期キットでは更年期症状の原因となる、女性ホルモンと甲状腺ホルモンの状態に絞ってチェックができます。

canvas卵巣年齢キットではAMHのみを測定し、卵巣年齢を確かめることができます。

ぜひご自身のホルモン状態を知るのに活用してみてください。

まとめ

プレ更年期は女性ホルモンの揺らぎが出て、自律神経が乱れやすくなる時期です。疲れやすい、肩こりがひどいなどのちょっとした症状だけがある場合でも、プレ更年期に入っている可能性があります。そのため少しでも気になる症状がある方や、今後妊娠を希望される方は一度自分の身体を知るために婦人科受診やホルモン検査を受けることをおすすめします。canvasは引き続き女性の心と身体をサポートするため、独自のデータを解析し発信を続けて参ります。