「月経前になるとお腹の張りがあって苦しい」と、月経前のお腹の張りで悩んでいませんか?
月経前に起こるお腹の張りは、PMS(月経前症候群)の可能性もあります。
この記事は、月経前のお腹の張りで悩んでいる人に向け、以下について解説していきます。
- PMSに伴うお腹の張りの特徴
- お腹の張りの原因
- お腹の張りの対処法
- 腸内環境を整えるのも大切
PMSに伴うお腹の張りが気になる人は参考にしてください。
PMSに伴うお腹の張りの特徴
月経前のお腹の張りは、PMS(月経前症候群)でよく見られる症状のひとつです。
お腹の張り以外にも便秘や腹痛を伴う場合、PMSの症状としてお腹が張っている可能性があります。
PMS(月経前症候群)とは、月経が起こる3〜10日前から続く体や心の不調です。月経がはじまると、症状がやわらぐ特徴があります。
PMSでは、お腹の張り、便秘、腹痛、頭痛、手足のむくみなどの体の不調やイライラ、抑うつなど心の不調が起こります。
PMSの症状は、人によって様々で単独のみならず症状が併発することもあります。
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PMSに伴うお腹の張りの原因
PMSに伴うお腹の張りの原因は、正確には解明されていません。
ただ、排卵後から月経前にかけて分泌されるプロゲステロン(黄体ホルモン)の影響が考えられています。
プロゲステロンは女性ホルモンのひとつで、妊娠を維持するために必要なホルモンです。
ただ、このプロゲステロンは腸の動きを鈍くさせてしまう作用があります。
お腹の張りは、腸内にガスがたまった状態です。
プロゲステロンが増えると腸の動きが鈍くなり、ガスがたまってお腹の張りを感じたり、便秘や腹痛が起こると考えられています。
PMSに伴うお腹の張りの対処法
お腹の張りの一般的な対処法は、日常生活から注意することや整腸剤・消泡剤や漢方薬を使用することがあります。
整腸剤はお腹の調子を整えガスをたまりにくくし、また消泡剤はガスをつぶしてくれる作用があります。市販薬の中でも、整腸作用と消泡剤の成分が配合されたお薬もあり、お腹の張りや便秘に効果があります1)。
また、医師監修の問診をLINEで無料で受けられ、自分にあったオーダメイドの漢方薬を受けられるネットサービスもあります。 なんらかの理由で病院へ行く時間が取れず、自分にあった漢方薬を受けたい場合はネットでの注文も考えてみましょう。
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ただ、月経前に毎回お腹の張りや便秘が起こり、日常生活に支障がでるようなら、婦人科への受診も検討しましょう。
お医者さんとのご相談のもと、ホルモンバランスを整えてくれる低用量ピルの使用も考えてみても良いでしょう。
腸内環境を整えるのも大切
お腹の張り対策として、日常生活の中でも腸内環境を整えることを意識してみましょう。
お腹の張りの原因となるガスのたまりは、腸内環境が乱れて悪玉菌が増えて起こるとされています。
また、便秘解消のためにも腸内環境を整えてあげることは大切です。
腸内環境を整えるためには、規則正しい生活とバランス良い食事が基本です。
また、腸内の善玉菌を増やす食生活として、納豆やぬか漬け、味噌・醤油といった、発酵食品が良いとされています。
まとめ
この記事では、PMSに伴うお腹の張りの原因と対処法について紹介しました。
ポイントをまとめると下記の通りです。
- お腹の張りはPMSでみられる症状のひとつ。便秘や腹痛を伴うことがある
- PMSに伴うお腹の張りの原因は正確には分からないが、プロゲステロンの影響が考えられている
- お腹の張りは、整腸剤・消泡剤などの市販薬や漢方薬で対処することがある
- 日常生活の中でも、腸内環境を整えることを意識する
月経前のお腹の張りが辛いと悩んでいる人は、この記事を参考にしてみてくださいね。
参考文献
1) 小林製薬株式会社:ガスピタンa添付文書 https://www.kobayashi.co.jp/seihin/gpt/pdf/gpt.pdf