動悸がする女性におすすめの漢方薬をご紹介。原因はストレス?更年期?

この記事の監修者

前田 裕斗

産婦人科専門医

経歴

2013年3月 東京大学医学部医学科卒業
2015年3月 川崎市立川崎病院にて初期臨床研修修了
2015年4月 神戸市立医療センター中央市民病院産婦人科専攻医
2018年4月 国立成育医療研究センター産科フェロー
2018年10月 日本産科婦人科学会産婦人科専門医取得
2021年4月 東京医科歯科大学国際健康推進医学分野博士課程在学

特に激しい運動をしたわけでもないのに、急に胸がドキドキと動悸がするという女性がいらっしゃいます。原因がわからないと何か病気なのかな、と不安になってしまう方も多いです。

今回は特に女性における「動悸」について解説していきます。動悸にはさまざまな原因が考えられますが、それらのメカニズムを理解して、ご自分にあった対処方法を見つけましょう。

また動悸の症状を改善する漢方薬についてもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事でわかること

  • 動悸の基礎知識
  • 動悸が起こる原因
  • 動悸改善におすすめの漢方薬

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動悸とは

動悸とは要因がないにも関わらず、胸がドキドキと拍動するのを感じることをいいます

健康な方でも激しい運動をした後や緊張しているときに、心臓がドキドキしているのを感じたことがあるはずです。

しかし、動悸の場合はそのようなドキドキする原因がなくても、急に拍動が大きくなったり、脈が飛んだり、脈拍数が多くなったりします。

このように動悸の症状にはドキドキと拍動を大きく感じる他にも、さまざまな症状が現れることがあります。

動悸が起こる原因とは?

動悸が起こる原因にはいくつかの可能性が考えられます。

動悸が起こる原因

  • 心臓の病気
  • 呼吸器(肺や気管など)の病気
  • ホルモンなどの内分泌変化の影響(更年期、甲状腺機能の亢進など)
  • 精神的なもの(不安神経症、ストレス、寝不足)
  • 薬による副作用

上記のように動悸が起こる原因は複数ありますが、特に最初の2つについては思わぬ病気が隠れている可能性があるため、注意が必要です

もし動悸の他にも胸が痛い、呼吸がしにくい、息切れする、脈が不規則といった症状がある場合は、早めに病院を受診することをおすすめします。

また更年期や精神的なものによる動悸の場合も、自律神経の乱れが関与していることが多く、イライラ・めまい・ほてりといったさまざまな症状が複合的に現れることがあります。

動悸が起こるときにおすすめの漢方薬

動悸が起こるときにおすすめの漢方薬をご紹介します。更年期やストレスといった体内バランスのゆらぎによる動悸(不調)は、漢方薬で整えることができます

動悸の他にも更年期やストレスによって現れる他の症状も踏まえて、選べるように解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン):ツムラ漢方番号23

当帰芍薬散は名前のとおり、当帰(トウキ)と芍薬(シャクヤク)といった生薬を6種類配合した漢方薬です。

当帰芍薬散に配合された生薬は主に体の水分の巡りを整え、体を温める作用があります。そのため、動悸の症状の他にも冷え・むくみ・肩こり・といった水分代謝や血流によって生じる不調の改善が見込めます

また栄養を補う生薬も配合されているため、疲れやすかったり、貧血ぎみだったりといったやや虚弱体質気味の方にも向いています。

以下の記事も合わせて読む
「当帰芍薬散」がどんな漢方薬か詳しく知りたい方はこちら

苓桂朮甘湯(リョウケイジュツカントウ):ツムラ漢方番号39

苓桂朮甘湯は茯苓(ブクリョウ)・桂皮(ケイヒ)・蒼朮(ソウジュツ)・甘草(カンゾウ)の4種類の生薬が配合された漢方薬です。漢方名はこの4つの生薬の名前から1字ずつとっています。

桂朮甘湯は苓水分の巡りをよくし、血流を促す効果があります。そのため、動悸の症状はもちろんのこと耳鳴り・めまい・立ちくらみといった症状に用います

またストレスを緩和する効果もあるため、イライラや神経過敏な方にもおすすめです。

半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ):ツムラ漢方番号16

半夏厚朴湯は半夏(ハンゲ)や厚朴(コウボク)などを含めた5つの生薬が含まれる漢方薬です。

体を温めてストレスを緩和し、心を落ち着かせる効果があります。そのため、気分の高ぶりによる動悸といった不安神経症や気分が沈みやすい方に向いています

また、喉に異物感がある方、食べ物が喉を通りにくいといった、ストレスによる喉のつかえを感じる方に有効です。

当帰芍薬散や苓桂朮甘湯は体の症状に対する効果が主でしたが、半夏厚朴湯を含む以下ご紹介する漢方薬は精神症状に適したものになります。

柴胡加竜骨牡蛎湯(サイコカリュウコツボレイトウ)ツムラ漢方番号12

柴胡加竜骨牡蛎湯は柴胡(サイコ)といった植物の他に、竜骨(リュウコツ)という哺乳類の骨や牡蛎(ボレイ)牡蛎の殻といった動物からとれる生薬を用いた漢方薬です。

柴胡加竜骨牡蛎湯は主にストレスなどによる精神不安からくる動悸・不眠・胃腸の不調といった、神経症状に効果があります

特に気分が落ち込むといった低迷する症状よりも、イライラや気持ちの昂りといった興奮状態を鎮めるのに適しています。

そのため、興奮して眠れなくなった子どもの夜泣きなどに用いられることもあるのです。

柴胡桂枝乾姜湯(サイコケイシカンキョウトウ):ツムラ漢方番号11

柴胡桂枝乾姜湯は柴胡(サイコ)・桂皮(ケイヒ)・乾姜(カンキョウ)・甘草(カンゾウ)といった生薬が7種類配合された漢方薬です。血の巡りをよくし、体の熱を冷ましながら栄養を与える効果があります。

些細なことが気になったり、ちょっとしたことにビクビクしてしまうといった神経過敏な方に向いています。その他栄養を補う効果もあるため、その中でも特に体力がなく、貧血気味な方におすすめです

熱を冷ます効果から、数日経過した風邪の微熱や寝汗にも効果があるとされています。

あなたに合った動悸を改善する漢方を選ぼう

漢方薬はドラッグストアなどでも手軽に手に入りますが、似たような効果を持った漢方薬が複数あり、どれが自分に合うのか悩んでしまうことが多いです。

また、症状に合わない漢方薬を選んでしまうことで十分な症状の改善が見られないことや、逆に症状が悪くなってしまう可能性もあります。

そんなときは症状に合わせたご自身だけの「オーダーメイド漢方」はいかがでしょうか。薬剤師に相談しながら、ご自分にピッタリの漢方を選んでもらえるためとても安心です。

漢方薬局と同じクオリティで、いつでもどこでも気軽に相談できます。

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まとめ

今回は「動悸」の原因と症状改善におすすめな漢方薬をご紹介してきました。

動悸症状におすすめの漢方薬

  • 当帰芍薬散:冷えやむくみなどを伴う症状
  • 苓桂朮甘湯:耳鳴り・めまい・立ちくらみなどを伴う症状
  • 半夏厚朴湯:喉のつかえ・気持ちの落ち込み・イライラなどを伴う症状
  • 柴胡加竜骨牡蛎湯:イライラや気持ちの昂りを伴う症状
  • 柴胡桂枝乾姜湯:体力がなく、神経過敏な状態を伴う症状

動悸にはさまざまな原因があるため、一概に動悸にはこの漢方薬がおすすめとは言い切れません。ご自分の症状に合わせて、状態に合った漢方薬を選ぶことが大切です

また動悸には体のバランスのゆらぎが原因の他にも、心臓や肺などの器官に病気が潜んでいることもあります。

薬を1~2週間服用しても改善が見られない、あるいは症状が悪化している、胸の痛みや激しい息切れといった症状がある場合は早めに病院を受診しましょう。

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