「結婚前にブライダルチェックを受けるべき?」と悩む方も多いと思います。
結論からいうと、ブライダルチェックは将来妊娠を希望する方は受けた方がよい検査です。
本記事ではブライダルチェックに興味がある方に向けて、受けるタイミング、費用、検査内容を解説しています。ぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
- ブライダルチェックとは
- ブライダルチェックは必要?
- 費用
- 診療内容
- 受ける際の注意点 受けた後はどうするの? まとめ
ブライダルチェックとは
ブライダルチェックとは、将来の安全な妊娠・出産を妨げるような病気がないかを調べる検査です。
子宮や卵巣の病気、感染症、ホルモンの異常がある場合は、不妊症に繋がったり、流産や早産、生まれてくる赤ちゃんの病気の原因になることもあるため、妊娠前からの検査が推奨されています。
ブライダルチェックは、産婦人科や内科やレディースクリニックなどで受けられます。また、最近では自宅で簡単にチェックできる検査キットもあります。
自宅でできるブライダルチェック
canvasのブライダルキット「Women’s Fertility Check(ブライダルチェック)」では、ブライダルチェックと同様のホルモン検査が自宅で簡単におこなえます。
病院によってはcanvasの検査項目と異なる検査をすることもありますが、canvasのブライダルキットでは卵巣機能、卵巣予備能(卵子の数を推測するもの)、体調に重要な役割を持つ8つのホルモンの検査が可能です。
ホルモンは月経周期によって変動するため、月経中に検査が必要な場合もあります。月経周期にあわせた通院が難しい方は、自宅でセルフチェックからはじめてみてはいかがでしょうか。
canvasの検査キットはこちら。
ブライダルチェックは必要?
実際のところ、自分にとってブライダルチェックは必要がある検査なのか気になりますよね。ここでは、ブライダルチェックを受けるタイミングなどを解説します。
ブライダルチェックを受ける割合は?
ブライダルチェックを知っていたり、気になる方は一定数いるものの、実際に受けている方は少数派のようです。
既婚もしくは結婚予定の女性を対象にした結婚情報サイトのユーザーアンケートでは下記の結果でした。
- ブライダルチェックを知っている人が44%、知らない人が56%
- ブライダルチェックを受けたことがある人は6%、受けたいと思ったけれど受けたことはない人が19%
ブライダルチェック自体の認知度の低さや受診する時間がないといった理由が、受ける人が少ない要因となっているようです。
ブライダルチェックを受けるタイミング
ブライダルチェックはいつでも受けられますが、早めの検査がおすすめです。
「ブライダル」とつくと、結婚前に受ける検査と思う方も多いです。ただ、将来子供が欲しい方であれば、結婚前後のタイミングに限らず、未定の方でも受けられます。
ブライダルチェックを受けて、万が一病気が見つかった場合は早めに治療が開始できるため、気になる方は早めのタイミングで受けましょう。
ブライダルチェックは男女ペアで受けるもの?
ブライダルチェックは、男女ともに受けた方がよい検査です。
ブライダルチェックの中には、風疹や性感染症の検査もあります。妊娠初期に風疹に感染すると、赤ちゃんに先天性の病気が起こる可能性があります1)。
パートナーに感染させないためにも、女性、男性ともに風疹抗体の検査は大切です。
また、性感染症にかかっている場合は治療しない限り、パートナーに何度でも感染する可能性があります。そのため、性感染症の検査も男女同時のタイミングが推奨されています。
ブライダルチェックと不妊検査の違いは?
ブライダルチェックと不妊検査は、検査の目的が違います。
ブライダルチェックは、安全な妊娠・出産を妨げるような病気はないか調べる目的でおこなわれます。そのため、妊娠を希望する方であれば、だれしもが受けた方がよい検査です。
一方、不妊検査は妊娠しにくい要因を調べる検査です。一般的に、不妊症の検査は一定期間、性行為をおこなっているにも関わらず妊娠できない場合や不妊のリスクが高い方が推奨されます。
中には重複している検査項目もありますが、目的が異なるため検査内容に違いがでてきます。
ブライダルチェックの費用
ブライダルチェックの費用は約3〜5万円程度です。保険適用がされず全額自己負担となるため、医療機関や検査項目の違いによって大きく費用が異なります。
各医療機関によって検査項目は異なりますが、複数ある検査プランの内のいずれかを選択し、気になる検査項目があればオプションで追加することができるため、各種で価格設定を細かく分けていることが多いです。
どの検査プランを受けるべきかは、受ける人によって異なります。そのため、事前に検査内容と費用は医療機関へ確認しましょう。
ブライダルチェックの検査内容
ブライダルチェックの主な検査内容は下記の通りです。検査内容にもよりますが通常1〜2週間程度で結果が確認できます。
一般的な健康診断で行う血液検査 | 血糖値、貧血、肝・腎機能の検査など |
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感染症の検査 | クラミジア、淋菌、梅毒、HIVなど |
超音波検査 | 子宮や卵巣の病気 |
細胞診検査 | 子宮頸がん、子宮体がんなど |
ホルモンの検査 | 卵巣機能に関わるホルモン、甲状腺ホルモンなど |
卵巣予備能検査 | AMHなど |
ブライダルチェックを受ける際の注意点
ブライダルチェックを受ける際は、下記の3点に注意してください。
- 検査を受ける時期
- 服用している薬
- 内診について
ブライダルチェックの中には、子宮頸がんの検査のように月経中は受けられない検査もあります。
また、ホルモン検査は月経周期やピルなどのホルモン剤の服用で検査結果に影響がでる可能性もあります。そのため、検査時期や服用中の薬については事前に医療機関に確認しましょう。
また、子宮や卵巣の病気を調べる検査では、腟内に検査器具を挿入して検査(内診)が行われます。内診が痛いと感じたり、抵抗がある方も少なくありません。
内診に不安がある方は事前に医療機関のスタッフに伝えて、なるべくリラックスして受けるようにしましょう。
ブライダルチェックを受けた後はどうするの?
ブライダルチェックで異常があった場合は、必要に応じて精密検査や治療がおこなわれます。
検査結果に異常が出ても、程度によっては経過観察の場合もあります。ただし結果によっては、精密検査や治療が必要な場合もあるため、病院の指示を受けるようにしてください。
また、検査結果に異常がない場合でも、定期検診の頻度や将来の妊娠について心配なことがあれば相談しておきましょう。
canvasの検査キットはこちら。
まとめ
本記事では、ブライダルチェックの検査内容や費用について解説しました。
ポイントは下記の5つです。
- ブライダルチェックとは将来の安全な妊娠・出産を妨げるような病気がないか調べる検査
- いつでも受けられるが、男女ペアの早めの検査がおすすめ
- 費用は約3〜5万円程度。保険適用がないため自費の検査で、医療機関や検査項目の違いで費用が異なる
- 検査時期や服用している薬、内診に不安がある場合は事前に医療機関へ伝える
- 検査結果によっては、精密検査や治療が必要な場合がある
気になる方は早めにブライダルチェックをしてみましょう。
参考文献
1) 厚生労働省.妊婦を希望する女性、妊婦とそのご家族へ.2018 https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/dl/poster14.pdf