女性のポジティブな未来をサポートするために。自宅ホルモン検査で「現状」を知り、クリニック受診で「希望」を相談してほしい。【楠原ウィメンズクリニック様】

自宅でできる郵送のホルモン検査サービス「canvas」。

現在は、妊娠に向けた身体の状況をセルフチェックできる「Women’s Fertility Check」、更年期のような症状とホルモンの関係を知ることができる「Menopause Check」、卵巣年齢(卵子の残りの数)を確認する「AMH Check」の3種類を展開しています。

もし検査結果に不安がある場合はcanvasの結果を用いてスムーズに受診できるよう、クリニックと提携しています。

今回は提携クリニックである楠原ウィメンズクリニックの楠原淳子副院長にお話を伺いました。

産婦人科・不妊を専門にした理由

ー楠原先生が産婦人科を選択された理由を教えてください

楠原淳子先生(以下、楠原):産婦人科は、女性の一生に関われる仕事だと思うんですね。10代の生理が始まる時期から、その後の月経痛との付き合い方、妊娠や出産をどうするか、そして更年期を迎える年齢まで、もちろん子宮筋腫や子宮頸がんなどの病気面も含めて、幅広く携われるので選びました。

 

ー楠原先生は東京慈恵医大で不妊治療に従事後、アメリカ・ノースウェスタン大学にて不妊治療の基礎医学から社会背景まで学んだと伺いました。

楠原:父が婦人科・不妊症の「楠原ウィメンズクリニック」をやっていたこともあり、不妊の方に興味を持つようになりました。

妊娠するって、100%ではないんですよね。現状の日本の医療制度では、患者さんの治療の希望をほぼ叶えてあげることができますが、妊娠に関しては、100%絶対に妊娠できるわけではありません。それどころか、過半数の方がその周期に妊娠できないことを経験しています。

けれど、女性が家族を増やしたい、妊娠したいと思うのはとてもポジティブなことなので、それを叶えるにはどうしたらいいのか研究するためにアメリカの大学に行きました。

年齢を始め、さまざまな事情を抱える方がいる中で100%にするには、医療に加えて社会的な要因もあります。例えば、医療の面では今は体外受精が行われているけれど、さらにどんな技術ができるのか。社会的な面では養子縁組も一つの家族を持つ選択肢です。それらを含めて、幅広く「女性が妊娠すること」を学びました。

全ての女性の心と体に寄り添うために。楠原ウィメンズクリニックのこだわり

ー現在、楠原ウィメンズクリニックはどのようなスタッフ体制ですか?

楠原:医師は院長である父と副院長の私の2名です。院長は40年以上不妊に携わっており造詣が深いですし、私も女性がご自身の希望を叶える幅広い不妊治療をサポートできます。

不妊治療では、医師が担当する卵巣刺激や黄体期管理などに加え、実際に卵母細胞や精子、胚の取り扱いを行う培養士の深い専門知識と技術力が治療成功の重要なポイントとなります。

当院には、25年以上胚培養に携わり、培養学会の会長でもある沖津室長を筆頭に、技術的にお任せいただけるスタッフが揃っています。それが、高い妊娠率に繋がっていると思っています。実際、「沖津室長の技術が安心」という理由で当院を選ばれている方もいます。

看護師は不妊認定看護師で、不妊治療や産婦人科治療に長く従事している方が多く、治療と仕事や育児との両立を親身に支えます。患者様からも「とても細やかな配慮や温かなサポートをしてくれて、救われた」というお声もいただいています。

受付スタッフは助成金や保険診療に係る対応についてお答えができます。


ー「女性の心と体に寄り添い、最適な治療法をご提案します。」という方針を掲げていますすが、どういった想いが込められているのでしょうか?

楠原:女性の体は日々の体調や環境、年齢、そして個人の希望によっても変化します。なので、その方を深く知って、ご希望を聞いて、その上で医学的なエビデンスを提供し、納得いただける治療を相談していければと思っています。

創設以来ずっと、全ての女性の心と体に寄り添いたいという目標を持って診療にあたっています。

 

ー強みだと思われていることを教えてください。

楠原:一つは予約制ではない点です。不妊治療は、月経周期やお仕事の都合、子育てとの両立があるので、どこで治療をスタートするか、スケジュールを立てづらいんですね。だからいつでも来ていただけるよう、予約制ではない形にしました。

二つ目は、働きながら治療を続けていただけるような環境です。院内には待ち時間にパソコンで仕事ができるようなスペースを設けています。立地は銀座駅から1分ですし、診療時間も月曜日と金曜日は19時までなので、例えば仕事後に思わぬ不正出血があって心配な場合にも駆け込んでいただけます。

三つ目は、ホームページの情報量です。情報が溢れる今、患者さんに正しい情報を正しく知っていただきたいという思いでホームページでは検査や治療の詳細を説明しています。


ーオンライン相談も実施されていますよね。

楠原:ピルの処方をしたり、ちょっとした相談をしたいけれど時間がない方、海外や遠方に住んでいる方の相談を受けたりしています。

オンライン相談はコロナ禍を期に始めたんですが、より幅広い対応が可能になったと思っています。

クリニック選びのポイントは、治療の範囲と実績

ー続いて先生の専門についてお伺いします。どういった治療方針で普段患者さんと向き合っていますか?

楠原:女性のライフスタイルは一概に「こうだ」とは言えません。例えば月経痛を強く感じる方、あまり感じない方。仕事を休める方、ハードワークで休みが取れない方。そういったことを一律ではなく、どうサポートしたいのかをきちんと相談しながら治療ができたらと思っています。

卵子凍結や不妊症の治療についても同じで、一律に卵子凍結をしなきゃいけないとか、体外受精しなきゃいけないとは思っていません。ただ、年齢的な変化はどうしても治療の中でカバーできないので、できれば早い段階から正しい情報をお伝えして、患者さん自身に選んでいただきたい。

自分自身が自信を持って治療を選択すれば、生涯の中で悔いなく、安心して日常を送っていただけると思うので、情報提供と相談に力を入れていきたいです。

 

ー正しい情報をもとに自分で選択する上でアドバイスいただきたいのですが、クリニックを選ぶ際、どういったポイントを見ればいいでしょうか?

楠原:まずはそのクリニックが、どのレベルの治療まで対応できるか知ることが大切です。

不妊治療のステップは大きく3つあって、「1.タイミング」、「2.人工受精」、「3.体外受精」です。その中で「3.体外受精」までカバーができるクリニックかどうか、いわゆる不妊の専門の病院かどうかが見るべきポイントです。

もう一つは、スタッフの経歴や、技術面が安心してお任せできるところなのか。あとは治療のバランスも見ていただくのが大切です。

当院では、ホームページの「治療の成績」(https://www.kusuhara-womens.jp/data/ )を見ていただくと分かるんですけれども、体外受精(ART)の方が一番多いですが、タイミング法や人工受精(AIH)など幅広い形で妊娠に結びついている方がいらっしゃいます。一人ひとりに応じた治療を提案しているので、こういったバランスになっています。

そして、妊娠率も大切なポイントです。

当院では2022年の妊娠率51.4%と、一般的な妊娠率よりも高い妊娠率をいただくことができました。これは培養士の技術や刺激の方法から導き出されたデータかなと思っています。

これから治療をされる方、どのクリニックを選ぼうかと考える際は、以上のポイントを見ていただくのが安心かなと思います。

症状がない人こそ婦人科を受診してほしい

ー婦人科を早めに受診した方がいい理由はありますか?

楠原:女性の体は年齢や仕事、環境によって日々変化していきます。症状として受診するよりも、定期的にお付き合いをすることで、病気になる前に気づけることもあります。

例えば月経痛は、これが普通なのか、それとも病気と捉えるのか、数字が現れるものではないので、判断が難しいんですよね。

生理痛の時は薬を飲むのが普通だと思っている方もいますが、治療が必要です。もう少し快適に過ごすことができる方法を提案できるので、早めに一度、相談をしていただくのがいいと思います。

会社や自治体の検診を受けている方も多いと思いますが、検診は病気になっているかのスクリーニングをするという観点なんですね。命に関わる病気がないかどうか、健康に働けるかどうかという観点なので、女性が快適に過ごせているか、将来妊娠を考えているのか、妊孕性はどうかという観点は入っていません。それらも含めた相談ができるかかりつけ医を持てば、「この月経痛は治療が必要か」「卵子凍結はやるべきか否か」「検診のオプションもやった方がいいのか」などの判断も相談できます。

日々の健康を管理する面でも、受診をする、かかりつけを持つことをおすすめしたいです。

canvasはクリニック受診のハードルを解消する

ー続いてcanvasの自宅検査に関してお伺いします。先生は自宅でのホルモン検査についてどう思われますか?

楠原:私はcanvasの開発時から携わらせていただいてるのですが、すごく賛同しています。

ホルモン検査をクリニックで受診しようと思っても、月経周期によるので予定が立てづらいんですよね。また、一般的な病気のように職場に伝えづらい点も受診のハードルが高いと言えます。

自宅で検査ができるcanvasは、そのような点を解消できると思います。


ーcanvasとクリニック受診を併用するメリットを教えてください。

楠原:子宮筋腫や卵巣嚢腫は、実際に診察しないとわかりません。また、年齢やご自身の希望によっても、現在の症状が大丈夫か否かは変わってくるので、実際に医師に相談した方が有用性が増すと思います。

楠原:検査は、その時点で大丈夫かどうかという「判断」になることが多いんですね。病気の場合はもちろんそれでいいんですが、女性のホルモンは年代によって変わってくるので、診察をして「予測」をつけることも大事です。半年ごとに受診したほうがいいのか、1、2年は放っておいても大丈夫なのか、そういう予測です。それに加えて、将来的にどうしたいのか、「希望」も相談できるのが受診を併用するメリットですね。


ーホルモンを検査で現状を知るのに加え、今後の方向性を相談できるのはいいですよね。

楠原:将来的なプラン、卵子凍結や妊娠のプランも含めて、なかなか人に相談がしづらい内容ですし、相談される側もどう答えていいのか難しかったりします。

今はネットで情報がたくさん拾えるんだけども、余計に悩みを増やす原因になってる場合もあります。

だからこそ医学的な見地に基づいて、「一般的には、何年後にはこうと言われているよ」とか、「この病気がある人は、この可能性が出てくるかもしれないね」と自分に必要な情報をピックアップしてアドバイスしてくれる人がいるのはすごくいいと思います。


ーcanvasユーザーに向けたクーポンについて教えてください。

楠原:現在、超音波検査・感染症検査・ホルモン検査といったスクリーニング検査のクーポンを提供しています。(※)

例えば肌荒れや怪我など、目に見えるものに対するアクションはみんな起こすけれども、子宮や卵巣は目に見えるものではないし、月経痛もよほど痛くないとアクションは起こさないんですよね。私たちは日々たくさんの月経痛で悩んでいる方を見ているので、治療した方がいいのか大丈夫なのかといった相談もできます。

スクリーニング検査は、女性としての自分を知る第一歩だと思います。そのきっかけになれば幸いです。


※検査項目の詳細はこちら
https://www.kusuhara-womens.jp/process/


ー最後にメッセージをお願いします。

楠原:当院は不妊が専門分野なので、技術的に安心して受診いただけますし、女性の一生の中で月経痛や更年期などもしっかり見ることができるので、幅広く対応できます。気になることやお悩みがあれば、まずはお気軽にご相談ください。

当院では定期的に不妊セミナーを開催していますし、最近はInstagram(https://www.instagram.com/kusuhara_womens_clinic/)を始めました。そこでは不妊治療のコツや検査を心配なく受けてもらうポイントを載せているので、ぜひ見てみてください。

 

 

楠原ウィメンズクリニック
https://www.kusuhara-womens.jp/

アクセス
東京都中央区銀座5-6-2 銀座七宝ビル6F(銀座A1出口すぐ上)

営業時間
診療時間  AM:09:00~13:00
Medical time  PM:15:00~18:30
*月曜日、金曜日は19時まで診療しております。
休診:日曜(木曜、土曜は午前診療)

※楠原淳子先生の担当は以下です。

月曜午前、火曜、木曜、第2土曜日

(2023年7月現在)

 

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