この記事の監修者
前田 裕斗
産婦人科専門医
経歴
「最近毛穴汚れが気になる」 「毛穴のたるみを引き締めるためには何をすればよいのかわからない」
このような悩みを抱えていませんか。 年齢とともに毛穴がたるみ、汚れが目立ちやすくなります。毛穴汚れは、過剰に分泌された皮脂によって引き起こされます。
毛穴汚れを取り除くためには、皮脂を毛穴に残さない、過剰な皮脂分泌を抑えるなどの正しいケアが必要です。 毛穴汚れや毛穴のたるみが気になる方はぜひ最後まで読んで、日頃のケアを見直していきましょう。
この記事でわかること
- 毛穴汚れの原因
- 毛穴汚れを取り除くために正しいケアと間違ったケアについて
- 毛穴ケアがきるおすすめの美顔器
毛穴汚れとは
毛穴汚れとは、文字通り毛穴に汚れが残っている状態のことを言います。 毛穴は産毛が生えている穴ですが、汗や皮脂を出して肌の状態を正常に保つ役割があります。
ターンオーバーの乱れなどにより毛穴が塞がってしまうと、皮脂や汚れが外に出られない状態が続きます。 溜まった皮脂は空気に触れた先端部分が酸化し、黒く変色していきます。これが毛穴汚れとして目立ってしまうのです。
特に鼻は皮脂の分泌が多いため、毛穴に汚れがたまりやすい場所です。 毛穴には詰まり、乾燥、開きなどのタイプがあり、それぞれにあったケアをしていくことが大切です。
毛穴が汚れる原因
毛穴はどうして汚れてしまうのでしょうか。毛穴が汚れる原因には、以下のようなものが挙げられます。
- 皮脂の過剰分泌
- 肌の乾燥
- メイク汚れ
- ターンオーバーの乱れ
- 毛穴の開き
皮脂が過剰に分泌されると、通常は閉じている毛穴の入り口が押し広げられます。そのまま毛穴から皮脂が出ていけばよいのですが、ターンオーバーの乱れやメイク汚れが残っているなどの要因が重なることで、毛穴から皮脂が出られなくなってしまいます。
肌が乾燥している場合、保護しようと皮脂が過剰に分泌されるので、注意が必要です。
毛穴に皮脂がつまった状態が続くと、毛穴がどんどん開いてしまい、開いた毛穴に汚れがたまるという悪循環につながります。
間違った毛穴のケアに注意
毛穴汚れが気になる場合、汚れを落とすことが重要になります。しかし、間違った毛穴ケアを続けてしまうと逆効果となり、汚れがたまる原因にもなります。
具体的な「間違った毛穴のケア」には以下のようなものがあります。
- 毛穴の皮脂や汚れの詰まりを指で押し出す
- クレンジングや洗顔のしすぎ
- ゴシゴシこする
- 角栓除去シートを毎日使う
間違った毛穴のケアに共通していることは「無理やり汚れを落とそうとしている」ことです。 間違った毛穴のケアを避け、正しいやり方を続けることで、汚れのたまりにくい理想の毛穴に近づきます。
自宅でできる正しい毛穴のケア方法
毛穴の汚れやたるみ、乾燥が気になった時には、美顔器が効果的です。
しかし、間違ったケアを続けていたら、美顔器の効果も台無しになってしまいます。 ここでは、自宅でできる日々の正しい毛穴のケア方法について解説します。
洗顔前にホットタオルで温める
毛穴は皮膚の温度が上がると開きます。ホットタオルで温めることで蒸気と熱で毛穴が開き、溜まった汚れや皮脂が取れやすくなります。
皮膚温度が上がると、その後のケアの浸透速度が高まるメリットもあります。
ホットタオルの作り方は簡単です。清潔なフェイスタオルを水で絞って電子レンジで1分ほどチンするだけです。
お風呂で顔を洗う方は、さらに簡単にホットタオルが作れます。蛇口から42℃前後の熱めのお湯を出し、フェイスタオルをぬらして絞れば完成です。
お風呂なら何度も繰り返して温められるので、ぜひ試してみてください。
保湿ケアをする
毛穴に汚れがたまらないようにするためには、保湿ケアが重要です。 角質層の水分が不足すると肌が乾燥し、皮脂の過剰分泌が起こります。
皮脂の過剰分泌は毛穴トラブルを招く要因となるので、しっかりとした保湿ケアが必要なのです。
保湿ケアで気をつけることは、人により肌質が異なるため、自分に合ったケアを取り入れることです。
あくまで基本はたっぷりとした水分補給と、水分が蒸発しないように油分で蓋をすること、つまり、化粧水と乳液(もしくはクリーム)をきちんと使うことが大切です。
しかし、皮脂の分泌が元々多い人では脂分を補いすぎることで、むしろ肌荒れを引き起こし逆効果となることも。
まずは基本的な化粧水と乳液でのケアを試した上で、肌の調子がいまいちと感じた場合は乳液の量を調節してみるのがよいでしょう。
ビタミンＣをとり入れる
皮脂の過剰分泌を抑えるためには、栄養バランスの整った食事を摂ることが大切です。
中でもビタミンCは、皮脂の分泌を抑える働きがあります。ほかにも、細胞内のコラーゲン合成を増加させる働きがあるので、肌を健康な状態に保ちます1)。
ビタミンCは、柿やキウイなどの果物に多く含まれています。水溶性であるビタミンCは、一度にたくさん摂ってもごくわずかしか吸収されません。
こまめに摂るようにしましょう。 ほかにも、ビタミンC誘導体入りの化粧水や美容液を使用するなどして、ビタミンCを取り入れてみてください。
毛穴を綺麗にする美顔器で毛穴汚れを改善しよう
間違ったケア方法を見直し、日頃から毛穴に負担をかけないようにすることで、毛穴汚れは少しずつ改善していきます。
しかし、もっと早く効果を実感したいと思う方も多いでしょう。 そこで、毛穴を綺麗にする美顔器を紹介します。
むくみに効果的な低周波の美顔器がおすすめ
低周波の刺激は、筋肉を伸び縮みさせることで筋肉のポンプ作用を促します。このような低周波刺激を独自のクシから発している美顔器が「デンキバリブラシ」です。
「頭と顔は1枚の皮でつながっている」ということに着目したブラシ型の美顔器です。
500〜1,000Hzの低周波が1秒間に約1,000回程度ものきめ細やかな刺激を与えます。 バッテリー内蔵の軽量コンパクト設計で、持ち運びも簡単です。
頭皮から顔、首、肩、デコルテまでこれ1つでケアできるすぐれものです。
肌の保湿効果を上げる
かつて美容クリニックなどでエイジングケアや毛穴ケアに用いられてきたのが、非切除型フラクショナルレーザーです。
このレーザー技術を応用して作られたのが「トリア・スキンエイジングケアレーザー」です。 レーザー光が肌の角質層に働きかけることで、キメの乱れやハリ不足をケアしていきます。
使い続けるとうるおいのある明るい肌へと導き、肌の保湿効果も上がります。 年齢が出やすい額や目の周りに使用できるのも嬉しいポイントです。
脱毛や全身のケアができる美顔器も人気
顔だけでなく、＋αの使い方ができる美顔器も人気があります。
「トリア・パーソナルレーザー脱毛器4X」は、美容クリニックのダイオードレーザー技術を家庭用に応用したものです。腕や足、お腹周りなど広い範囲の脱毛に便利です。
顔周りの細かい部分に使用したい方は、コンパクトで軽量モデルの「トリア・パーソナルレーザー脱毛器プレシジョン」がおすすめです。
また、「デンキバリブラシ2.0＋ボディ」は、フェイスアタッチメントとボディアタッチメントを付け替えることで、顔や頭、デコルテだけでなく、腕や脚など全身にアプローチできます。
まとめ
毛穴のたるみや皮脂の過剰分泌など、様々な理由で毛穴は汚れてしまいます。
汚れを気にしてゴシゴシ洗うなどの間違ったケアを続けてしまうと、さらに毛穴が目立つ原因にもなります。日常の中で正しいケアを続けていくことが大切です。 より効果を実感したい方は家庭用美顔器の使用をおすすめします。
「毛穴のたるみを引き締めて、毛穴に汚れをためないこと」 これにより、肌は本来の美しさを取り戻すでしょう。
毛穴の汚れやたるみが気になる方の参考になれば嬉しいです。
参考文献
1)大塚恵ら,「ビタミン研究のブレークスルー：「ビタミンC」(2)コラーゲン生合成におけるビタミンCの役割」,ビタミン73巻2号,1999https://www.jstage.jst.go.jp/article/vso/73/2/73_KJ00001703537/_pdf/-char/ja
