自然妊娠可能年齢はいくつ?タイムリミットはある?妊娠するためにできること

妊娠を望みながら、なかなか授からないという悩みを抱える方は多いです。

妊娠は、女性の年齢、体質、生活習慣など、さまざまな要素に影響を受けます。特に、自然に妊娠できる年齢は、卵子の質と量、そして全身の健康状態に大きく左右されます。

この記事では、自然に妊娠できる年齢とその理由、妊娠しやすい体質を目指すための方法、そして自宅で卵巣の年齢をチェックする方法について詳しく解説します。現在、妊活中でお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事でわかること

  • 自然妊娠可能な年齢とその科学的な理由
  • 妊娠しやすい体質を目指す方法とその効果
  • 自宅で卵巣の年齢をチェックする方法とその利点

自然妊娠しやすい年齢は?いつから妊娠しづらくなる?

妊娠できる年齢とは、女性が初潮から閉経に至るまでの間で、この期間内の妊娠の可能性は年齢とともに変化します。特に、20代から30代初めまでが最も妊娠しやすいとされ、この時期を一般的な妊娠の適齢期と考えます。

女性の妊娠確率は、32歳頃からゆっくりと下がり始め、37歳を過ぎるとその下がり方はより顕著になります。これは加齢とともに卵子の質が低下するためです。加齢は染色体の異常も増やすため、流産のリスクも高まります。

子供が何人ほしいか、という家族計画を立てる上ではこうした自分の年齢と妊娠可能年齢を考慮することが重要です。

年代別|自然妊娠できる確率

30歳の健康な女性が1回の月経周期で妊娠する確率は約20%と言われています。しかし、年齢が上がると妊娠確率は低下します。40歳の女性では、一周期あたりの妊娠の確率は5%未満まで減少します。つまり、40歳の女性100人が妊娠を目指しても、5人未満しか妊娠しないことになります。

さらに年齢を重ね、閉経に至ると自然に妊娠することはなくなります。平均的な閉経年齢は51歳ですが、実際には多くの女性は40代半ばから自然妊娠が困難となります。そして、自然妊娠率の低下に伴い、体外受精(IVF)などの不妊治療での妊娠率も低下します。

年齢とともに妊娠・出産できる率が下がる理由

女性の年齢が上がるにつれて、妊娠や出産の可能性が減少する理由は主に卵子の質・量が低下することに関連しています。以下でそれぞれの理由について詳しくみていきましょう。

卵子の質が低下する

女性の年齢が上がるにつれて、卵子の質は徐々に低下します。これは、卵子のDNAが年齢とともに損傷を受けやすくなるためと言われています。この結果、受精卵が正常に発育する可能性が低下し、妊娠率が低下します。さらに、卵子の質が低下すると、染色体異常、流産や胎児奇形が起こるリスクを高めます。

したがって、年齢とともに卵子の質が低下することは、妊娠・出産のリスクを増加させ、同時に子供の健康にも影響を及ぼす可能性があります。

卵子の数は生涯で決まっている

女性は生まれたときに持っている卵子の数が、生涯の卵子の総数となり、新しく卵子ができることはありません。女性が年齢を重ねると、卵子の数は自然に減少します。これは、月経周期ごとの排卵や、卵巣自体が老化することによるものです。

具体的には、女性が生まれたときには約700万個の卵子がありますが、その数は生まれてくる時には200万個にまで減少します。そして、月経が始まる頃には20〜30万個となり、月経のたびに約1,000個ずつ減っていきます。その結果、10代で30万個あった卵子は20代では10万個、30代では2〜3万個となり、その数が1,000個をきると閉経してしまいます。

卵子の数が元々少ない人では、人よりも早くに閉経、つまり自然妊娠できなくなる時期が早くに来る可能性が高いと言えます。

流産率が上がる

女性の年齢が上がるにつれて、流産率も上昇します。これは、卵子の質の低下と関連しています。卵子のDNAが損傷を受けると、受精卵が正常に分裂し、発育する能力が低下するため、流産のリスクが高まります。

また、年齢が上がると染色体異常のリスクも増加します。これらの異常は、流産の原因となるだけでなく、生まれてくる子供に奇形や、遺伝的な問題を引き起こす可能性もあります。

つまり、高齢妊娠は、卵子の質や量の低下だけでなく、流産率も上昇します。

妊娠率アップのために|妊娠しやすい体質に変えていこう

妊娠しやすい体質へ整え、卵子の質を保つには適切な生活習慣の改善や体調管理を行うことが重要です。また、サプリメントや漢方薬を使用することも効果的です。

以下に、具体的な方法をいくつか紹介します。

生活習慣を改善する

妊娠しやすい体質を作るためには、健康的な生活習慣が不可欠です。適度な運動、バランスの良い食事、十分な睡眠は、健康を維持し、卵巣の機能を最適に保つために重要です。

また、ストレスの管理も重要です。過度のストレスはホルモンバランスを乱し、卵巣の機能に影響を与える可能性があります。

適度な運動は、体全体の健康を維持し、ストレスを軽減するために重要です。バランスの良い食事は、体の機能を最適に保つために必要です。特に、ビタミンやミネラル、良質なタンパク質を含む食事が推奨されます。また、適度な睡眠は、体のリカバリーとホルモンバランスの維持に役立ちます。

冷え性を改善する

冷え性の改善は、妊娠しやすい体質を作ることに役立ちます。体が冷えると血流が悪くなり、卵巣の機能や卵子の質に影響がでる可能性があります。そのため、体を温め、血流を改善することで、卵子の質を維持し、妊娠しやすい体質を作ることにつながります。

冷え性を改善する方法として、適度な運動をしたり、温かい飲み物や漢方薬を飲むことにより冷え性が改善されることがあります。

これらの方法を実践することで、冷え性を改善し、妊娠しやすい体質を作ることができます。しかし、すべての人に効果的ではないため、自分に最適な方法を見つけることが重要です。

また、冷え性が改善しない場合や、ほかの健康問題がある場合は、医療専門家に相談することをおすすめします。

漢方薬で体質改善

体質改善には、漢方薬の利用が有効です。特に、個々の体質や悩みに合わせたオーダーメイドの漢方薬は、体全体のバランスを整え、妊娠しやすい体質へと導く可能性があります。

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自宅で卵巣の年齢をチェックしてみよう

卵巣の年齢を知ることは、妊娠計画やライフプランを考える上で重要な要素となります。そのためには、AMH Check(卵巣年齢)キットが役立ちます。

このキットは、卵子の残り数と相関するホルモンであるAMHの値から、「卵巣年齢」を自宅で簡単にチェックできます。AMH(アンチミューラリアンホルモン)は、育つ途中の卵から分泌されるホルモンで、卵巣内にどれぐらい卵の数が残っているか(「卵巣予備能」といいます)を反映すると考えられています。

このキットを使用することで、自分の卵巣の状態を知り、適切なライフプランを立てることが可能となります。

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まとめ

自然妊娠可能な年齢は個々の体調や生活習慣に大きく影響されますが、一般的には20代から30代初めが最も妊娠しやすいとされています。

しかし、年齢とともに卵子の質は低下し、量も減少するため妊娠・出産の可能性が減少します。特に、卵子の質の低下は妊娠率の低下や流産率の上昇と関連しています。

これらの問題を克服するためには、健康的な生活習慣の維持、冷え性の改善、そして漢方薬の利用が有効です。

また、自宅で卵巣の年齢をチェックすることで、自分の体の状態を理解し、適切な妊娠計画を立てることが可能となります。

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