- 最近シワやたるみが気になる
- メイクが決まらなくなった
- 実際の年齢より上に見られた など
肌の老化にまつわる悩みを抱えていませんか?
実は、老け顔に見られやすくなる特徴というものがあります。年齢とともに加速していく老け顔の原因となるものを理解し、老け顔の進行を食い止めましょう!
その一例として、老け顔改善には、自分自身がもつ肌本来の力を引き出すことが必要となります。
この記事では老け顔の原因や改善方法について解説しています。老け顔から卒業し、若々しい肌を取り戻したいという方は、ご一読ください。
この記事でわかること
- 老け顔に見える6つの特徴
- 老け顔を引き起こす原因
- 老け顔を改善する9つの方法
老け顔の特徴は?
老け顔とは、実際の年齢よりも歳を重ねて見える顔のことです。
老けて見える顔には6つの特徴があり、シワ、シミ、たるみ、乾燥、ほうれい線、目の下のクマが影響しています。
6つの特徴について、詳しくご紹介します。
シワ
目立つシワは老けた印象を与えます。特におでこ、眉間、口元、目の周り、首などにできたシワは周りからの視線を集めやすく、老け顔に見えるポイントです。
加齢によってシワができることは自然なことですが、若いうちからシワがあったり、目立つシワの数が多いと、同じ年齢の人よりも年上に見えてしまう可能性があります。
顔のシワは、優しい印象や穏やかな印象を与えることもありますが、シワのできた部位やシワの数、シワの深さによっては、老けて見られるだけではなく、不機嫌な印象を与えてしまうことがあります。
シミ
顔にシミがあると、肌全体の色をくすませてしまいます。くすんだ肌は老けた印象を与える要因の1つです。
透明感のある肌は元気で若々しく見えます。一方、くすんだ肌は顔色が悪く見えたり、疲れた印象を与えます。
そばかすや小さいシミなら、メイクでカバーできるかもしれません。しかし、大きく目立つシミをメイクで隠そうとすると厚化粧になり、ファンデーションなどの重ね塗りによって肌のツヤがなくなるなど、より老け顔に見えてしまいます。
たるみ
たるんだ肌はハリがなくなるため、老けた印象を与えます。特に頬、口元、フェイスラインは年齢が出やすい部分です。
顔の筋肉の減少や重力によって、皮膚や皮下組織が垂れ下がった状態がたるみになります。ここで、顔のたるみが進行しているかどうか、簡単なチェックをしてみましょう。
まず、仰向けになった状態で鏡で顔を見ます。鏡に映った顔が正面を向いた時の顔と変わらなければ大丈夫です。たるみが進行している場合、仰向けの状態と正面を向いた時の顔の印象が異なります。
乾燥
肌が乾燥していると、肌のハリや弾力がなくなり、老けて見えます。加齢によって肌の保湿力が低下するため注意しましょう。
生まれたての赤ちゃんの肌はみずみずしく、ふっくらした印象があります。しかし、歳を重ねると肌の水分量や皮脂の分泌量が減ってしまい、40代を過ぎると乾燥肌の人が増える傾向にあります。
加齢以外にも、紫外線やエアコンの風は、肌の乾燥を促進させる原因です。油断していると、乾燥が原因でシワが増えることもあります。
ほうれい線
ほうれい線とは、頬と口元の境目にできるシワです。鼻の両脇からあごに向かってハの字に伸びたほうれい線は、歳を重ねるごとに深くなるため、老化を感じさせやすいシワといえます。
表情筋の衰えや紫外線のダメージによるコラーゲンの減少などによって、頬を支える力が弱くなると、ほうれい線は深く濃くなります。
ほうれい線はメイクで隠すことができません。そのため、肌のきれいな人でもほうれい線が目立つと、老けた印象をもたれてしまいます。
目の下のクマ
目の下にクマがあると、肌がくすんで見えたり、たるんで見えたりするため、老け顔になる特徴の1つです。クマの種類は、茶クマ、青クマ、黒クマの3つに大きく分けられます。
<茶クマ>
茶クマとは、メラニンの蓄積により目の下が茶色くなった状態です。アイメイクの刺激、クレンジングの摩擦、紫外線による影響などが茶クマを引き起こします。
<青クマ>
青クマとは、毛細血管が透けて見えることで目の下が青く見える状態です。睡眠不足、血行不良、目の疲労などが青クマを引き起こします。
<黒クマ>
黒クマとは、目の下の脂肪が押し出され、膨らみや影ができている状態です。目の周りの筋肉が衰えたり、たるんだりすることで黒クマを引き起こします。
老け顔の原因は?
老け顔を引き起こす原因は、加齢による女性ホルモンの減少、生活習慣、乾燥と紫外線です。
先ほどご紹介した老け顔に見える6つの特徴(シワ、シミ、たるみ、乾燥、ほうれい線、目の下のクマ)にも、女性ホルモンの減少、生活習慣、乾燥と紫外線は深く関わっています。
加齢による女性ホルモンの減少
女性ホルモンの1つであるエストロゲンの分泌が減少すると、コラーゲンの生成が不足や肌のターンオーバーの乱れを引き起こします。
コラーゲンは肌のハリや弾力をキープするのに必要な成分です。コラーゲンの不足はシワやたるみを引き起こす原因になります。
また、エストロゲンには新しい肌への生まれ変わり(ターンオーバー)をサポートする役割があります。
エストロゲンの分泌が減少すると、肌のターンオーバーが正常に行われません。その結果、シミの元となるメラニンを排出できずにシミが増えたり、古い角質がたまって、くすみが目立つ肌になってしまいます。
生活習慣
私たちの生活習慣は健康的な肌づくりに密接に関わっています。特に偏った食生活や飲酒、喫煙、睡眠不足は、肌の乾燥や血行不良を引き起こし、ターンオーバーの周期が乱れてしまうため老化を加速させます。
<偏った食生活>
カップ麺、ファストフード、スナック菓子などのジャンクフードは肌にとって大敵です。ジャンクフードばかりを食べていると、ビタミンやミネラルが不足してしまいます。偏った栄養バランスでは健康的な肌を保持できません。
<飲酒>
過度の飲酒は脱水症状をもたらします。アルコールを分解するために体内の水分が使用され、また利尿作用によっても水分が身体から出ていくためです。身体の水分が少ないと、肌は乾燥しやすくダメージを受けやすくなります。
<喫煙>
タバコに含まれるニコチンには、血管を収縮させる作用があります。血管が収縮すると血行不良により、肌に栄養を届けたり、老廃物を回収したりすることが正常にできません。また、活性酸素が増えることでシワができやすく、くすみやすい肌になります。
<睡眠不足>
肌の新陳代謝を促進するホルモンは、睡眠中に分泌されます。睡眠不足によりホルモンの分泌量が減ると、肌の代謝やダメージの修復が間に合いません。1日8時間以上の睡眠が理想的です。
<乾燥・紫外線>
肌の乾燥や紫外線は、シワ、たるみ、シミを引き起こす原因です。
肌が乾燥すると、見た目がかさつくだけでなく、肌のターンオーバーを狂わせてしまいます。水分を保持できなくなった乾燥した肌は、ハリや弾力がなくなり、シワやたるみができやすくなります。
また、紫外線を無防備に浴びると、メラニンを生成してシミとなり、肌の乾燥を引き起こします。肌が紫外線によるダメージを受けるとコラーゲンが破壊されるため、さらにシワができやすくなります。
老け顔の改善方法
老け顔を改善するには、紫外線対策、保湿は欠かせません。さらに顔のエクササイズによって顔を支える筋肉を鍛えたり、頭皮マッサージによってコリをほぐしたり、血行を促したりすると効果的です。
正しいスキンケアや生活習慣を見直すことで、肌本来の力を引き出し、老け顔から卒業しましょう。
紫外線対策をする
紫外線を無防備に浴びないために、日焼け止め、帽子、日傘などを活用しましょう。
紫外線は目からも入ってくるため、UVカットのサングラスなどを使用して目からの侵入を防ぎましょう。
日焼け止めに記載されている「PA」や「SPF」は、紫外線を防ぐ効果の指標です。
- 「PA」は肌の深い部分にダメージを与える紫外線A波を防ぎ、+の数が多いほど高い効果があることを表しています。
- 「SPF」は肌の表面にダメージを与える紫外線Bを防ぎ、この数値が大きいほど高い効果があることを表しています。
保湿をする
保湿をするなら、保湿効果の高い成分が含まれるアイテムを使用しましょう。
セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチンが保湿効果の高い成分です。肌のバリア機能を高めたり、肌に弾力を与える効果が期待できます。
成分 | はたらき |
---|---|
セラミド | 肌のバリア機能を強化し、外からの刺激や体内からの水分の蒸発を防ぐ |
ヒアルロン酸 | 水分を蓄え、細胞と細胞の間でクッションの役割をする |
コラーゲン | 水分を抱え込み、肌に弾力を与える |
エラスチン | コラーゲンの繊維を支え、肌に弾力を与える |
顔のエクササイズをする
顔のエクササイズを行い、表情筋を刺激しましょう。シワやたるみの改善に効果的です。
<ほうれい線改善のエクササイズ>
- 縦に大きく口を開く
- 口をすぼめ「う」の唇で5秒キープ
- すぼめた唇を内側に巻き込み5秒キープ
- ゆっくり元に戻す
1〜4を3回、1日2回繰り返し、口周りにある口輪筋(こうりんきん)を鍛えます。
<頬のたるみ改善のエクササイズ>
- 頬を思い切りへこませ5秒キープ
- 頬を思い切り膨らませ5秒キープ
- ゆっくり元に戻す
1〜2を3回、1日2回繰り返し、頬を支える頬筋(きょうきん)を鍛えます。
頭皮マッサージをする
頭皮をマッサージし、筋肉のこりをほぐしたり、血行を促進しましょう。顔のリフトアップに効果的です。ここでは、手で行う頭皮マッサージとブラシで行う頭皮マッサージの方法についてご紹介します。
<手で行う頭皮マッサージ>
- こめかみから耳の上にかけて、親指以外の4本の指を置き、もみほぐす
- そのまま斜め上に圧をかけ、徐々に移動しながらもみほぐす
- おでこの生え際に親指以外の4本の指を置き、頭頂部に向かってジグザグ指を動かす
- そのまま頭頂部から後頭部にかけてジグザグ指を動かす
- うなじを両手の親指で指圧し、後頭部に向かってジグザグ指を動かす
シャンプーの際にマッサージをするのがおすすめです。爪で頭皮を傷つけないように指の腹を使ってマッサージしましょう。
<ブラシで行う頭皮マッサージ>
- 髪が絡まらないように、髪をブラッシングする
- 顔まわりの生え際から頭頂部に向かってブラッシングする
- ブラシで頭皮をポンポンと軽く叩き刺激する
ブラシでマッサージを行う際は、頭皮が傷つくのを防ぐため、頭皮が乾いている状態で行いましょう。クッション性のあるパドルブラシがおすすめです。
正しいスキンケアを行う
スキンケアの基本は、洗う、補う、守るの3つです。それぞれにポイントがあり、間違ったスキンケアを続けていると、肌に負担をかけて老化を加速させてしまいます。スキンケア方法について見直してみましょう。
【洗う】クレンジング、洗顔
クレンジングはメイクや皮脂汚れを落とすものです。適量を手に取り、指の腹でなぞるように肌に馴染ませましょう。このとき重要なのは、メイクが落ちないからと肌を強く擦ってメイクを落としてはいけません。メイクが浮いてきたら水かぬるま湯で十分にすすぎます。
洗顔は古い角質や汗を落とすものです。しっかりと泡立ててから肌に乗せ、優しい力で洗い、水かぬるま湯で十分にすすぎましょう。
【補う】化粧水、美容液
化粧水を手に取り、軽く押さえるように肌に馴染ませましょう。ここで注意してほしいのは、パチパチと叩き込まず、肌を優しく包み込むように馴染ませるようにしましょう。
肌の悩みに応じて、保湿成分や美白成分を含んだ美容液を使用すると、肌に栄養を与えることができます。
【守る】乳液、クリーム
肌が潤ったら乳液やクリームで蓋をします。ベタつきの気になる人は、皮脂の出やすいおでこから鼻先は薄く塗り、乾燥しやすい目元や口元はしっかり塗るなど、量を使い分けると良いでしょう。
生活習慣の改善
規則正しい生活習慣は、老化防止に効果的です。特に食事、飲酒、喫煙、睡眠、ストレスは肌に直結するので、注意が必要です。
<食事>
偏った食事は栄養バランスが悪く、肌に必要な栄養が不足しやすくなります。良質なタンパク質、野菜を積極的に摂取し、暴飲暴食は控えましょう。
<飲酒>
アルコールを過剰に摂取すると脱水症状になりやすく、肝臓にも負担がかかるため活性酸素が増加します。活性酸素は老化を加速させる原因の1つです。お酒の飲み過ぎは控えましょう。
<喫煙>
タバコに含まれるニコチンは、血行不良、活性酸素の増加、代謝の低下などを引き起こします。肌にとってはよくないことばかりです。老化防止のためには喫煙は控えましょう。
<睡眠>
睡眠中には成長ホルモンが分泌されます。成長ホルモンには老化防止や健康維持をサポートする役割があり、美肌効果が期待できます。1日8時間以上の睡眠が理想的です。最低でも6時間以上の睡眠を心がけましょう。
<ストレス>
ストレスは老化を加速させる活性酸素を発生させるため、ためこまないことが大切です。趣味を楽しんだり、体を動かしたりすることで心や体をリフレッシュできます。
漢方で女性ホルモンを整える
加齢によって減りがちな女性ホルモンの分泌を、漢方の力で整えるのも効果的です。
- 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は、全身の血の巡りを良くする働きがあり、ホルモンバランスによる肌トラブルの改善に用いられます。
- 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)は、気や血の巡りを整えることで女性ホルモンの影響で起こる症状の改善に用いられます。
自分に合った漢方が分からないという人には、悩みに合わせた漢方を提案してくれるcanvasがおすすめです。
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美顔器を使用する
シワやたるみなどの老け顔に直接アプローチしたい人は、美顔器を使用すると良いでしょう。美顔器にはラジオ波、EMS、フォト、イオン、スチームなどさまざまな機能があり、その効果は異なります。
機能 | 期待できる効果とはたらき |
---|---|
ラジオ波 | 周波数の高い電磁波を当てることで肌を温め、血行を促進 |
EMS | 電気刺激により筋肉を収縮させ、表情筋のケアやリフトアップ |
フォト | LED赤色は肌にハリを与え、LED青色は肌のキメを整え、LED黄色は肌を引き締める |
イオン | イオンの流れにのって、化粧水や美容液の成分を肌に浸透させる |
スチーム | 温スチームを当てることで、毛穴汚れを浮かせたり、潤いを与える |
美顔器によっては刺激が強すぎたり、毎日使うことで肌がダメージを受けてしまうことがあるので注意しましょう。
美容皮膚科やクリニックで治療する
老け顔の改善にはさまざまなケアを長期的に継続する必要があります。早く老け顔を改善したいという人は、美容皮膚科やクリニックでの治療がおすすめです。
自分で行う老け顔の改善には限界があり、セルフケアだけではシミ、シワ、たるみなどの肌の悩みが解消されないことがあります。しかし、諦める必要はありません。
美容皮膚科やクリニックでは、セルフケアではできない美容医療を用いた治療が受けられます。専門家に診てもらい、適切な治療を行うことは、老け顔改善への近道です。
美容皮膚科やクリニックでの老け顔改善の治療法
老け顔の悩みを改善する治療には、注射、レーザー照射、外科的手術などさまざまな方法があります。美容医療は医療行為にあたるため、必ず医師が施術します。
美容皮膚科や専門のクリニックでよく施術される代表的な治療方法についてご紹介しましょう。
ヒアルロン酸注射
ヒアルロン酸注射は、ほうれい線やシワの気になる部位にヒアルロン酸を注入して、皮膚を膨らませる方法です。ヒアルロン酸は元々人の身体に存在する成分で、水分を蓄えたり、肌の弾力をキープする働きがあります。
ヒアルロン酸注射は安全性が高く人気のある治療方法です。しかし、ヒアルロン酸は徐々に体内に吸収されてしまうため、いつまでも効果が持続するわけではありません。
そこで、従来のヒアルロン酸の3〜4倍効果が持続する「高持続型ヒアルロン酸ボリューマXC」は、1年〜1年半ほど効果が持続するのでおすすめです。
ベビーコラーゲン治療
ベビーコラーゲン治療とは、シワ、たるみ、クマなど気になる部位に胎盤由来のコラーゲンを注入して、皮膚を膨らませたり、細胞の再生を促す方法です。
コラーゲンは元々人の身体に存在する成分で、肌の弾力をキープしたり、傷を修復する働きがあります。
ヒアルロン酸注射と異なる点は、人工的に皮膚を膨らませるだけでなく、肌の再生能力を高められるところです。赤ちゃんの肌にも多く存在するⅢ型コラーゲンが含まれていることから、ベビーコラーゲンと名付けられました。
ベビーコラーゲンの効果によって肌の再生能力が活性化されると、1〜2年の効果の持続が期待できます。
ボトックス注射
ボトックス注射は、シワ、たるみ、エラの筋肉など気になる部位にボトックスを注入し、筋肉の過剰な動きを抑制する方法です。
顔にできるシワは、表情筋の動きによって歪んだ皮膚が、あとに残ってしまうことで定着します。ボトックスには、顔の筋肉を動かすために分泌されるアセチルコリンを抑制する効果があり、表情筋の動きを抑えてシワが深くなるのを防ぎます。
また、ボトックスの持つもう1つの効果が筋肉の萎縮です。エラに注入すると発達した筋肉を縮小し、小顔効果が期待できます。
脂肪溶解注射
脂肪溶解注射は、頬やフェイスラインなどたるみの気になる部分に注入し、部分痩せや肌の引き締めを行う方法です。脂肪を溶解するだけでなく、脂肪の代謝や燃焼をサポートする働きもあります。
脂肪溶解剤によって、破壊された脂肪細胞は、老廃物として静脈やリンパ管を通って身体の外に排出されます。余分な脂肪を減らすには、脂肪細胞の数を減らす必要があります。1回の施術でも効果はありますが、3回ほど受けると、より高い効果を感じられます。
PRP治療
PRP治療は、シワ、シミ、たるみなど気になる部分に血小板を含む血液成分を注入し、肌の再生能力を高める方法です。血小板にはケガをしたときに細胞を修復する働きがあり、シワ、シミ、たるみを改善する効果が期待できます。
PRP治療で使われる血液成分は、自分の血液から血漿を取りだし、濃縮することで作られます。PRP治療はヒアルロン酸注射のように皮膚を膨らませるためのものではありません。注入した血液成分が肌の細胞に働きかけ、自身の治癒力によって肌トラブルを改善します。
レーザー治療
レーザー治療は、シミにレーザーを照射することでメラニン色素を破壊し、除去する方法です。レーザーの種類はシミ(老人性色素斑)、そばかす、肝斑、後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)など、症状によって異なります。
ただし、シミはレーザーを照射してすぐに消えるわけではありません。治療した部分は数日かけて薄いかさぶたとなり、自然に剥がれ落ちます。1回の施術では完全に消えないこともあり、複数回施術が必要な場合もあります。
医療ハイフ(HIFU)
医療ハイフは、シワ、たるみ、くすみ、毛穴の開きなど気になる部分に超音波を照射し、肌の引き締めを行う方法です。ハイフは高密度焦点式超音波治療法(High Intensity Focused Ultrasound)の略で、がん治療にも使用されます。
超音波の熱エネルギーによって皮膚の内部を刺激することで、コラーゲンの生成が促進され、新しい細胞へと生まれ変わります。そして、熱によるダメージを受けた細胞を修復するための働きが活性化されます。
糸リフト
糸リフトは、シワ、たるみ、ほうれい線、マリオネットライン、フェイスラインなど気になる部分に糸を挿入し、垂れ下がった脂肪をリフトアップさせる方法です。糸を挿入した刺激でコラーゲンの生成が促進され、肌にハリが出る効果も期待できます。
リフトに使用される医療用の糸にはいくつか種類があり、身体に吸収されるものや吸収されずに残るものなどがあります。たるみ加減や脂肪の量に応じて、糸の強度や本数を検討することが必要です。
フェイスリフト
フェイスリフトは、たるんでしまった皮膚、脂肪、皮膚を支える筋膜(SMAS)などをメスを使って切除する方法です。施術する美容皮膚科やクリニックによって、切除する方法は異なります。
顔全体のリフトアップ
こめかみから耳の後ろを切開します。顔全体をバランス良くリフトアップする方法です。
目元のリフトアップ
側頭部の生え際や頭髪の中を切開します。上下のまぶたやこめかみをリフトアップする方法です。
頬のリフトアップ
耳の周囲を切開します。頬全体をリフトアップし、ほうれい線を改善したり、小顔効果が期待できます。
フェイスラインのリフトアップ
耳たぶからうなじにかけて切開します。あご下のたるみをリフトアップし、ぼやけてしまったフェイスラインや二重あごをすっきりさせます。
マイクロCRF
マイクロCRFは、目の周りやほうれい線など、シワやくぼみの気になる部分に脂肪細胞を注入し、皮膚の凸凹をなくす方法です。
注入する脂肪細胞(マイクロCRF)は、自分の身体から取り出した脂肪から不純物を取り除いた上で、濃縮して使用します。
マイクロCRFに含まれる脂肪幹細胞は、肌の組織を再生する働きがあります。コラーゲンの生成を促進し、新しい肌細胞へと分化するため、肌のハリを改善したり、肌質の改善などに効果が期待できます。
美容皮膚科、クリニックの選び方
美容皮膚科やクリニックを選ぶ際は、次のポイントをおさえておきましょう。
- カウンセリングを行なっている
- 治療費が明確になっている
- 美容医療の実績がある
- 説明や対応がていねい
- 通いやすい場所
老け顔を改善するための美容医療は医療行為にあたるため、信頼できる医療機関であることが重要です。
美容皮膚科銀座よしえクリニックは、昭和大学病院の連携協力機関に認定されており、肌の再生医療に力を入れている医療機関なのでおすすめです。
ホームページで症例紹介を閲覧できるので、ぜひ確認してみてください。
まとめ
シワ、シミ、たるみ、乾燥、ほうれい線、目の下のクマがひどい場合、実際の年齢よりも上に見られる傾向があります。老け顔を引き起こす主な原因は、加齢による女性ホルモンの減少、生活習慣、乾燥と紫外線です。
老け顔を改善するには、次のことに気をつけて自分の肌本来の力を引き出しましょう。
- 紫外線対策をする
- 保湿をする
- 顔のエクササイズをする
- 頭皮マッサージをする
- 正しいスキンケアを行う
- 生活習慣を見直す
しかし、老け顔が進行しすぎていると、セルフケアだけでは改善できないことがあるかもしれません。セルフケアだけで限界を感じるときは、美容医療を用いた治療が受けられる美容皮膚科やクリニックの受診がおすすめです。